大学院

医学部医学科卒業生(MD)の方へ

当分野では、大学院の4年間は、研究者(physician scientist)あるいは病理医になるための基礎的なトレーニング期間と考えています。大学院生は、スタッフの指導のもと、実験病理学、人体病理学両方の基礎的なトレーニングを受けます。研究者を目指す方にとっては、人体病理学の基礎的な知識の習得は病気に対する理解を深め、研究の視野を広げるのに役立ちます。第一線の病理診断医を目指す方にとっては、実験病理学研究を通じて体得される科学的思考能力は、生涯の大きな財産になるでしょう。

大学院修了後は、各人の希望や適性により、研究者を目指す進路と病理診断医を目指す進路に分かれます。ただし、研究者、病理診断医をめざす道は一本道ではありません。

たとえば、病理専門医となってから大学をはじめとする研究機関で研究を続けることも可能ですし、逆に、大学院修了後、引き続いて研究を行ない、その後、病理専門医をめざすこともできます。また、大学や研究機関などでは、研究者として活躍すると同時に病理診断医として活躍することもできます。 さらに、大学院修了後、臨床に進むことも可能です。本分野で体得した病理学の知識は、臨床医として活躍する場合にも役立ちます。

医学部以外の学部の卒業生の方へ

当分野では、出身学部を問わず、大学院生(博士課程、修士課程)を募集しています。 大学院生は、スタッフの指導のもと、実験病理学、免疫学の基礎的なトレーニングを受けます。人体病理学のトレーニングが課されない他は、医学部医学科出身の大学院生とまったく同じトレーニングを受けます。博士課程進学者で顕著な業績を挙げた方は、3年で学位を取得できます。

これまでのところ、大学院博士課程を修了した方の大部分は、ポスドク、研究者としてのキャリアを歩んでいます。