外科病理研修
当研究室では、図の諸施設と連携して病理研修を行っており、病理専攻医を募集しております。
当教室で病理専門医を目指しませんか？
いずれも第一線の地域中核病院で、病理専門医資格の取得を目指した研修のためにも、十分な症例数を有しており、日本病理学会病理認定医制度規定にもとづく日本病理学会認定病院、あるいは登録施設になっています。希望に合わせて大学院に在学しながら研修を行なうことが可能です。
関連施設紹介
市立札幌病院 病理診断科
市立札幌病院は672床、32科を擁する、札幌の代表的な急性期病院の一つです。地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、感染症指定医療機関など様々な機能があります。新型コロナウイルス感染症患者は道内1例目から多数受け入れています。
病理診断科には現在3名の常勤スタッフがおり、全員が病理専門医、細胞診専門医の資格を持っています。例年6000件の組織診断(腎生検を除く)、800件の腎生検診断、300件の迅速診断、7000件の細胞診、15~20件の病理解剖を行っています。
当科での後期研修の特色をご説明します。当科では複数名の病理医間で標本を巡回させて診断しています（市立札幌病院方式と呼んでいます）。最後まで診断したいなと思う症例には印をつけて、次の人に回します。経験が浅い人は少数の症例をじっくり診断することができ、経験を積んできた人は沢山診断することができる方法です（研修医一人あたり年間1300～3000件の症例を経験できます）。腎生検は光顕標本・蛍光抗体法の観察から、電子顕微鏡での撮像までを一貫して経験できます。腎生検は全国的にもトップレベルの症例数があるので、短期間でも専門家に近いレベルに到達できます（当科で腎病理を学んだOB・OGは専門家として全国で活躍しています）。病理解剖数も比較的安定しており、無理なく解剖医資格、病理専門医受験資格を得ることができます。沢山の科があり、common diseaseから稀な疾患まで幅広く経験できるため、後期研修の3年間で専門医試験までに経験する必要のある疾患をおよそ経験できます。学会発表に関しては、常勤スタッフは研究経験、学会発表経験が豊富で、症例の選択からスライド作成のノウハウを含め、研修医に合わせて適切に指導します（病理学会北海道支部地方会での若手奨励賞を受賞した後期研修医が複数います）
見学、研修に興味のある方は当科のホームページ（一般向け、学生・初期研修医向け）もご覧ください。ご連絡お待ちしております。
takahiro.tsuji☆city.sapporo.jp（☆を@に変更してください）
| 職名 | 氏名 | 専門分野 | 資格等 |
|---|---|---|---|
| 部長 | 辻 隆裕 | 外科病理学一般 腎臓・移植腎病理学 |
日本病理学会病理専門医・研修指導医・評議員 日本臨床細胞学会専門医 |
| 医長 | 岩崎 沙理 | 外科病理学一般 腎臓・移植腎病理学 呼吸器病理学細胞診一般 |
日本病理学会病理専門医・研修指導医・評議員 日本臨床細胞学会専門医・教育指導医 |
| 副医長 | 牧田 啓史 | 外科病理学一般 | 日本病理学会病理専門医 日本臨床細胞学会専門医 |
| 非常勤医 | 深澤 雄一郎 | 外科病理学一般 腎臓病理学 移植腎病理学 |
日本病理学会病理専門医・研修指導医・評議員 日本臨床細胞学会専門医 日本移植学会認定医 |
函館中央病院 病理診断科
KKR札幌医療センター
部長
鈴木 昭
外科病理学全般、細胞診断学全般、腎臓病理学
病理専門医・研修指導医
日本臨床細胞学会専門医
医員
木内 静香
外科病理学全般
病理専門医
非常勤医師
池田 仁、石井 保志
KKR札幌医療センターは札幌市の南地区、幌南の地域に根ざした総合病院で、785名の職員が勤務しています。病床数410床で、地域がん診療連携拠点病院、ならびに地域医療支援病院の認定を受けています。（令和3年4月現在）
病理診断科では、2名の常勤医師と複数名の非常勤医師、8名の臨床検査技師（うち細胞検査士7名）を中心に日々の診療に従事しており、科内には専門的な診断・検査に必要な充実した設備・機器が整っています。院内各科からの検体は、病理診断4,500件／年、細胞診6,500件／年、病理解剖10-15体／年、細菌検査30,000件／年におよび、消化管・婦人科・呼吸器・乳腺・皮膚・造血器・泌尿器・耳鼻科・循環器など多彩な臓器の・疾患の病理診断・細胞診断・細菌検査を行っています。臨床他科とのカンファレンスが毎週のように行われ、各科の医師やスタッフと協力して診療にあたっています。
初期・後期研修医に対しては病理検体の切り出し、鏡検、診断といった実務を重視した研修により病理診断能力の向上を図り、日々のカンファレンスでのプレゼンテーションや学会発表、および症例報告などを通して、学術的能力を磨きます。当院での研修を通じて、病理専門医、細胞診専門医、死体解剖資格の取得が可能です（日本病理学会認定施設、日本臨床細胞学会認定施設）。
KKR札幌医療センター病理診断科リンク
https://www.kkr-smc.com/web/section/details/post_3.html
