お知らせ
2022年09月26日

福井県立大学濱野吉十教授による4 分子病理学教室セミナー開催されました

福井県立大学生物資源学部・教授・ 濱野吉十先生による第4回 分子病理学教室セミナーが開催されました。

多数のご参加ありがとうございました。

日時:9月26日(月)13-14時         場所:医学部百年記念館・大会議室

講演タイトル:「微生物由来の膜透過性ポリカチオンイソペプチド(PIECEs)を利用したタンパク質の細胞内送達」

要旨:タンパク質や抗体を生細胞内へ直接送達できれば、分子生物学研究およびバイオ医薬として新しい展開が期待できる。解決策の1つとして、細胞膜透過性ペプチド(CPP)とのバイオコンジュゲート法が注目されているが、高度な有機合成化学に頼るCPPを用いる限りその手法が普及することはない。最近我々は、微生物が生産する膜透過性ポリカチオンイソペプチド(PIECEs)がタンパク質/酵素そして抗体(>150 kDa)の細胞内送達を可能にするCPPとして機能することを明らかにした。微生物由来PIECEは、化学合成CPPと比較すると圧倒的に低コストで合成が可能であり、汎用的かつ実用性に優れたCPPとして大いに期待できる。